はじめてのソフトウェア開発

 うちの大学には「大規模ソフトウェア開発」という授業がある。これは、与えられた、要求から、「仕様」「設計」「コーディング」「テスト」まで、グループで行い一連のソフトウェア開発を体験できるものだ。
 学生というのは、「言語」「設計方法」など、他の講義で習うわけだが、こういった授業は他に無い。つまり、これが事実上初めてのソフトウェア開発になるわけだ。1000行に満たない個人で書くプログラムとは違い。ある程度規模の大きいものを設計し、ドキュメントを書き、コーディングする。「習うよりなれろ」が口々に叫ばれるが、ソフトウェア開発をグループ単位で行うことは、なかなか体験できない。つまり貴重な体験なのだ。
 私も昔この授業を受けて随分苦労したものだが、今回はそれを第3者から見守っていた。正確には、友人が受けていたのをヲチしていただけなのだが。

 さて、様々なグループが提出しているソフトウェアだが、どれを見ても荒削りどころか、酷いドキュメントの山だ。はっきりいって頭が痛くなる。ここまでいうと誹謗中傷だと思われるかもしれないが、大規模なソフトウェア開発(グループ単位での開発)がどれだけ難しいかということである。
 「他人のふりみてわが身〜」ではないが、こういうのを傍観するのは実に有意義だと思う。ソフトウェアの開発の難しさがどこにあるのか。それを明確に知るためには私にとってとてもいいことなのだ。
 といっても、仕様書が無いのは気のせいだろうか。。。