人の話を聞く

「意見を言わずにとにかく聞く」というのは、 言い換えれば「事実認定」と「価値判断」を分離することなのである。 相手があることを言っているという事実を尊重するということである。 価値判断(それはよい、わるい、私もそう思う、自分はそう思わない)というのはいつでもできる。 でも、相手が話しているという今の事実、今の経験は今尊重するしかない。 …その態度が相手と自分の人間関係をよくするのです。

結城さんのサイトで、プログラマの心の健康というテキストの中にでてくる「人の話を聞く」ということについて書かれている部分。
私は、これを初めて読んだときに、それほど難しいとは思わなかったし、読んだあとも実践できていたと思っていた。しかし、本当に難しいことは、「事実認定」と「価値判断」の分離を意識して行うこと。
無意識の価値判断がそれを阻む。
人の話を聞いている...つもりになっている。
自分の判断に基づくフィルタがかかり、事実を聞き逃している。
つまり、そういうことが人の話を聞く上での弊害になるようだ。
「それはつまりこういうことだな」と少しでも感じたら、フィルタリングされた合図だと思う。